ー…ピピピピッ!!…ー



掛け布団の中から手がニョキっと出て来たかと思えば、その手はパンッと目覚ましを止めてまた元に戻った。


その10秒後には、そのベットの持ち主の陽が跳ね起きた。その整った顔には、幸せが溢れていた。



理由は昨日の美月との電話。短くはあったが陽の幸せを倍増させるには十分だった。