夏にしては大雨が降り、湿気でジメジメしていた。

そんな中俺、本城叶ーHonjyou Kanataーは

高校最後の夏休みを過ごしていた。

クラスメイトとカラオケで喉を痛めるまで騒ぎまくり

家に着いた時にはあと5分で

深夜2時になろういう時間だった。

部屋の明かりは全て消え、

室内は雨音だけが鳴り響き

それ以外の音は一切聞こえない


「少し騒ぎすぎたか……喉痛すぎる」


リビングのソファーに荷物を放り投げ

水を飲むため台所へと足を向ける

静寂に包まれた部屋に蛇口から水が出た音と

ゴクッという喉がなる音が響いて聞こえた。


痛いんだいた喉も水を飲んだことで潤い

痛さも薄れた気がした。

コップを置き、リビングへ戻ろうとしたとき