結局先に寝ちゃってるし。 ツンツン、と翔の頬をつつくと、 「ん・・・・・」 と、少し眉間に皺を寄せ、再び夢の中へと入っていった。 ほんと、よく寝るなぁ。 翔の髪を触ろうと手を伸ばしたとき、バタバタっと誰かが走ってくる足音が聞こえたかと思うと、 「翔ちゃーん!!!」 と、一人の女の子が部屋に飛び込んできた。