まぁ、そう言われればそうなんだけど・・・・・。 「もう慣れたから」 デートの時、朝学校に行く時、翔がいつも寝ていることくらい。 別にそれが嫌ってわけではない。 むしろ翔の寝顔を眺めていられる時間は、なぜか安心してしまう。 ・・・・・いや、いつも安心していないというわけではないんだけど。 「・・・・菜奈だけずるい」 枕に顔を埋め、片目だけこちらを見ながら翔はつぶやいた。