何を言い出すかと思えば・・・・・。 「まぁ、翔が寝てたからね」 そう返すと、うーん、と少し考える素振りを見せたあと、 「ま、いっか。これからたくさん見れるかもしれないし」 と言って笑った。 これから・・・・・。 翔が言った“これから”に、あたしがいるんだと思うとすごく嬉しかった。 「ま、せっかくのクリスマスだからね。楽しもっか」 ギュっと手を握り直し、翔は歩き出した。