ドンッ!!


大きな音と共に勢い良く吹っ飛ぶ赤髪・・。

さっき赤髪が立っていた部屋の入り口に目をやると、そこに立つ1人の男・・。



それは、




「金髪さん・・・」



紛れも無くあの時の〝彼″だった・・。



「その子を離せ・・。」

ドスの効いた低い声で言う金髪さん。


「嫌だね・・。」


相変わらずの気持ち悪い笑みで笑う銀髪男。


「その子は関係ない。いいから離せっ!!」


「関係ないなんて、嘘が下手だな。この子がお前の女って情報はとっくに広まってんだよ!!」


目の前で喧嘩している様子の二人。

でも、内容がおかしい・・



私が金髪さんの女?!

やっぱり、この人勘違いしてるよね・・。


「あの、私金髪さんの彼女じゃな・・・」


『金髪さんの彼女じゃないですよ。』そう言い掛けた時・・。



「ルキー、下全員片付いたぜー!!」

そう言って現れた四人の男。


右から順に、赤、黒、銀、茶とまた髪の毛がカラフルだ・・。



「・・だってよ。どうする?もう残ってんのはお前一人だけみてぇだけど」


そう言ってニヤリと笑う金髪さん。



一方銀髪男は動揺しているのか、思わず吹き出しそうになるほどのマヌケ面だ。


「そんな・・。んなわけねぇだろ!!!」


「本当ですけどー!!」

四人の中の赤髪がバカにしたように言う。



「ふざ・・けんな・・。」


「質問に答えろよ。俺はどうするんだって聞いてんだけど?」



すると、銀髪男はナイフを取り出した。



そしてそれを私の首元に当てた。