唇が離れると、春ちゃんはギュッと私を抱きしめてくれた。
「春ちゃん!?」
驚いて思わず名前を呼んでしまう。
「優」
名前を呼ばれて、ん?と返事をすれば
「俺はもう我慢しなくていいんだよな?」
と苦しそうなつらそうな声が聞こえた。
春ちゃん我慢してくれてたんだ。
「我慢なんかしなくてよかったのに…」
そんな春ちゃんが愛しくなって、私はギュッと抱きしめ返した。
「優はいろんなことが初めてなのに、いきなり抱きしめたり手繋いだりとか出来るわけないだろ」
「えー、私気にしないよ?」
「俺は気にするんだよ。だから我慢してたのに、なんか我慢してた俺がバカみたいじゃねーか」
“挙げ句の果てに不安にさせてるし”そう付け加えて私を抱きしめる力を強める春ちゃん。
「ごめん、もう不安にさせたりしないから」
そう言って私にキスをする。
私の大好きな春ちゃん。
今度から我慢はしてほしくないから、ちゃんと言わなきゃ。
「春ちゃん」
「ん?」
「もう我慢しなくていいからね?」
私がそう言えば、春ちゃんはふっと笑って
「そんなこと言われたらマジで我慢しないからな」
そう言ってまた私の唇にキスを落とした。
「春ちゃん大好き!!」
そう言えば、春ちゃんは私の頭を撫でて私の大好きなその声で
「俺も優が好きだよ」
と言ってくれた。
ね、今度からはちゃんと春ちゃんに大好きって気持ち沢山伝えるから。
春ちゃんも私に沢山伝えてほしいな。
END

