「嫌だったらごめんな?」

りゅーくんの言葉にぶんぶんと首を振る。

嫌なんかじゃないよ!

むしろすっごく嬉しいんだから。

でも、何か急にドキドキして上手く言葉にはできなかった。

うぅぅ、顔が熱いよぉ。

絶対真っ赤になってる・・・・・・。

電車に乗る直前に、雅宏君と唯ちゃんが意味ありげに笑ってたし。

そしてそのまま電車に揺られること20分程。

りゅーくん、ずっと手握っててくれて本当に嬉しかった。

好きな人にそうして貰えて嬉しいって感じない子っていないよね。

はぁ、でもこれって相手がいないから仕方なくって事でもあるよね。

うぅ、そう考えるとちょっと悲しくもあるなぁ。