「悪いけど、ドア越しから話が全部聞こえちゃった。」 「いやー、別にもういいよ。」 「てか、あなた達の喧嘩の原因って……もしかしてあたし?」 「普通でいくとそうなるな。」 「すいませんでした!」 「謝らなくてもいいって。もう潮時かなって思ってたし。」 「そっか…。彼女、ここを出たあとあたしにぶつかって、 なにも言わずに校舎に向かって走っていったわよ。」 「そうか。」 「うん。思いっきり睨まれちゃったわ。」