昨日、軽く犬猿の仲だったあたし達は、晴れてカップルになったわけだけど…。 もともとお互いの性格が悪過ぎるから、 こんなカップルらしくないやり取りが生まれる。 あたしは翔毅の反論にため息をつきながら、歩きだした。 「もう減らず口はいいわ。さっさと行きましょ。」 「へいへい。」 翔毅も飽きれ混じりに答える。 でも、そんな事を言いながらも、あたしの手を握ってくれるから、大好きなの。