少し長めのキスだった。 ゆっくりと俺は重ねた唇を離すと、エミリはポツリと呟いた。 「……なんでよ。」 「え、なに?」 「…なんで、あたしにキスしたのよっ!?」 エミリは怒っていたんだ。 いつものくりくりした目に涙をいっぱい浮かべ、 その華奢な体から出たとは思えない悲鳴をあげて。 俺が驚きで声が出せないでいると、エミリは怒気を含んだ声で続けた。