それからエミリはフッとそっぽを向いて微笑み、また俺を見た。 「もう、あたし、教室に戻らなきゃ。」 「そうか。…じゃあな。」 俺は片手をあげると、エミリはまたコクンと頷き、踵を返した。 ホントは、まだ一緒にいたかったな…。 エミリ、まだ帰るなよ。 そんな事を俺が思ってるなんて知らないエミリは、屋上の扉に向かう。 ーーその時、俺は瞬時に動いていた。