そうやってバカ女の相手をしていると、吉岡美穂が呟いた。 「…影山くんは、神崎エミリ先輩の事が好きなんでしょ。」 俺は驚いて、振り返る。 すると、恨みがましい顏をした吉岡美穂が、俺を睨んでいた。 「志織が相談してきてたの。不安だってね。あんたは女をもてあそぶだけの、最低なクズ男よ!」 「なによあんた! まだ翔毅に関わるなんてしつこいのよ!」 バカ女どもがそうよ、そうよと反撃している。が、 この俺がクズ男と言われて黙っている訳がない。