ふと浮かぶ、あの翔毅のニヒルな笑み。 「そうか。初めてだわ、こんな気持ち。」 「それはよかったね。でも、橋本くんがまだいるでしょう?」 「あ、そうだった。ま、あんな変態はどうにかするわ。」 「変態だったの?」 「だいぶね。こっぴどくフってやるわ。」 春の生暖かい風に、あたしの茶色い髪の毛がなびいた。