すすすす好きになった。のか? あたしが。このあたしが! 確かに、翔毅を見る目が変わったかもしれないな。 でも、あたしには、いっくんがいるじゃない! こんな風に、少しこんがらがった頭を整理していると、あっと愛菜が声をあげた。 「エミリ、ついでに言っとくけど、もういい加減猫かぶりは通じないよ。」 「……へっ?」