俺は大きくため息をついた。 「お前さあ、ホントに冗談だと思ってんのか?」 「な、なにが言いたいの?」 「んなもん、わかんだろ。お前を本気でかわいいと思ってるんだよ。」 そうやって俺が言うと、なぜかエミリはフッと笑った。 「さすが女たらしね。女の扱い方がよくわかっているじゃない。 でも、あたしはそう一筋縄ではいかないわよ。」