ちなみに、あたしはいっくんの前でも、誰の前でも必ず"私"という。 「悪りぃ悪りぃ! エミリを好き過ぎるから俺、嫉妬しちゃっただけだよ。」 「もぅ、いっくーん‼」 はっ、言ってくれるわね。 所詮は、あたしの顔だけなんだから。 ま、聞いてて悪くはないけど。 いっくんが言った言葉を聞いてた連中は、ヒューヒューと冷やかしてくる。