ああ、そういえばそうだった。 「んじゃあ、よろしく。」 「おう。そこでもうちょっと頭を冷やしてろ。 その美人な顔に、赤いたんこぶは似合わねぇよ。」 「……それって褒め言葉?」 「さあな。ま、"顔"だけはいいから。」 「……殴るわよ。そんな無駄口はいいから早く荷物とって来てよね。」 「ほいほい、エミリ様ー。ったく女王様みてえなんだから…。」 そうしてアイツはブツブツと文句を言いながら、荷物を取りに行った。