でも、そんなことに気づかないいっくんは、あたしを大切に想ってくれる。 なんか、申し訳ない気もするんだけど。 「エミリ、今日も一緒に帰れるかな?」 「うん、帰れるよ。」 「それじゃあ、部活が終わったら一緒に帰ろうな。」 「りょーかいっ!」 あたしといっくんはサッカー部。 とは言っても、あたしはサッカー部のマネージャーなの。