「ただいまー。」
「おかえりー」
ガタガタ。
「ねぇーちゃん!」
「ん?」
「キャッチボールしよ!」
「いいよ。」
中岡陸 なかおか りく
中3の野球少年。
パシッ!パシッ!
ビュー!パシッ!
「おお!早くなったな。」
「だろ?今回はピッチャーだし!」
「マジか!おめでとう。」
「美奈。陸。ご飯やで、」
「はーい。」
「次は、いつか?試合?」
「おう!来週!」
「その試合には、女子は来てくれるのですかーー?」
「その言い方、うぜぇ。」
「全く。もう中3何だし、引退してからさみしくないように、今の内に彼女作っとかないとー。」
「うっせ。美奈ねぃに言われたくねーし。」
「なっ!!」
「しかも俺、彼女居るし。」
「えーーーーーーー!!!!
うぅーーーーそぉぉぉぉーー!」
「嘘じゃねーし。」
「どんな子どんな子?」
「別に、クラスのマドンナで俺らのマネージャー。」
「うわぁ。可愛い子見つけたなー。」
「って!なに人のケータイ勝手に見てんだよ!!」
「いいじゃん。別に…」
「美奈ーーー!!陸ーー!ごーはーん。」
「あ!はーい。また、連れてきてよね。」
「だから!」
「ご飯ご飯。」
「クソ姉貴ー!」

