んん?


ここは桜の木の所?


目が覚めたのは大きな桜の木の所だった。


でもそれは廉君と行った桜の木ではなく夢に出てきていた桜の木の所だった。


あたし死んじゃった?


いやだ。


まだお母さんとお父さんにありがとう言ってないのに。


美奈にお別れしてないのに。


廉くんに大好きだよって伝えてないのに。



「…ふうっ。うっ……。」



すると、目の前が真っ暗になった。