「ちょいちょい。そろそろ泣き止めって。」 「だってぇー。」 ただの甘い恋愛ものじゃなくて悲しい恋愛モノだったんだもん。 想い合って愛し合ってる二人が、引き裂かれて離れ離れになって彼女のほうが病気になって死んじゃうんだよ。 それで、彼氏は立ち直れないで一生思い続けるの。 それをあたしは、主人公をあたしと廉くんに重ねあわせてしまった。 これでなくなって言う方が無理だもんー。 「だからって道のど真ん中で泣くなよ。」 「ううー。」