本当だよ。冗談だったらよかったのにね。


でも、



「残念だけど冗談じゃないんだよ。」



「意味わかんねーし。」



そんな言葉とは逆に肩がガタガタふるえていた。


ごめん。ごめんね。あの時もう1人しないと約束したのに。


あたしは廉くんをギュッと抱きしめた。


今のあたしにはこれくらいしかできることがないから。