『どうして急に駄目になったんですか??私、何か悪いことしちゃいました??それとも今日用事があるとか??』 彼に顔を近づけながらそう問うと。視界が半回転した。 ――――ドンッ ヒヤッとしたコンクリートが背中に当たる。 目の前には青空をバックにした彼の姿があった。 両腕どちらも彼に押さえつけられていて身動きが取れない。 え!?!?何事!?!? パニックになりながらもどうしようかと冷静に考えようとしていると、彼は形のいい唇と微かに動かした。