そして私は小さい頃からこんな環境で育ってきたせいか、

芸能人が苦手、特にアイドル。

あのキラキラオーラが別世界って感じで
本当に恐ろしい。

しかも、今日は会議の日、芸能人達が
たくさん事務所に現れる日

そんな日に事務所に来なきゃなんて
ツイてない・・・。

しかもこれからもっと嫌なことが
起こりそうな予感。

「はあ・・・最悪・・・。」

溜め息をつきながらエレベーターに乗る私。

それと同時にもうひとり誰かが乗り込んできた。

下を向いていた私は、
おそるおそる上を見上げる。

スラっとした長い脚・・・背が高い・・・。

モデル?
そしてこいつは、私が地球上で最も苦手とする

男だ・・・。

ど、どうしよ・・・。
気分が悪くなってきた。

昔から男と接触すると発作が起きてしまう。

目の前がチカチカして壁に手をついて
やっと立てている状態の私に

男が話しかけてきた

「おいお前大丈夫か?」

そして手を伸ばしてきた。

「!?」

何?コワい・・。

「・・・やっ・・・。」

そこで私の意識が途切れた