ああ、焼酎がぶ飲みしてたらトイレ近いな。
一度行くと何回も行きたくなるから嫌なんだけどね、今日は何回言っても別にいいか…
そっと個室を抜け出してトイレにいくと、その途中で見慣れた人物を発見する。
…きりしま!?
私の視線の先には桐島くんがいた。
男子トイレに並んでいる。
彼もあたしに気づいて、目を大きく見開いた。
「なにしてんすかここで!」
「いや…美里たちと…飲み会」
合コンなんてとてもじゃないけど言えない!
私だってどうでも良いプライドがある。
桐島くんの前には2人も並んでいて。
「トイレ混んでるの?」
「なんか誰かゲロ吐いたみたいで。掃除中らしくて。…洩れそう」
顔をしかめている。
「女子トイレ…空いてるみたいだけど入る?」
「は!?俺変態なっちゃうじゃん!それは勘弁っ」
「私見張ってるから大丈夫だよ。それより膀胱破裂でもしたらまずいでしょ?」



