佐野さんは自分の下着を見て驚いていた。
俺と気づかなかった。
だって佐野さんは今日一日、上にカーディガンを羽織っていたから。
まさかあの真っ赤な下着にまたお目にかかることになるとは。
「ご…ごめんっ!忘れてたっ…」
顔を紅潮させて、両手で下着を隠すそぶりを見せた。
全然隠しきれてないけど。
「いや…別にいいですよ、どんな下着でも佐野さんは佐野さんだし
「そ…そう?」
「でも…この下着見るとクソイケ思い出すんですよね」
「クソイケ!?」
「あ、梨花ちゃんのお兄さんね」
あいつにお持ち帰りされた日に、佐野さんが身に着けていた下着だ。
しかも、この下着の事をクソイケがバカにしやがった。
思い出すとムカついてくる。



