少しして、飲み放題が終わってしまい二次会へいこうかという流れになった。
これ以上私がいても、なんか場違いな気がする。
「あのさ、私明日も早いしもう帰るね」
その言葉に同僚達は『えー!もう少し付き合って下さいよ』と、残念そうな声をあげたが、男たちはシーンとしていた。
別に私がいてもいなくても、どうでもいいと思ってるのだろう。間違いない。
わかってるよ、そんなの。
「じゃ、これ会費ね」
飲み放題宴会コース5000円。
楽しくもなんともなかったのに5000円は高すぎる。どっかのフレンチかイタリアンの美味しいコースでも食べた方がよっぽど良かった。
5000円札をテーブルに置いて席を立った。
「あゆみ!気を付けて帰ってね!?」
美里の声に振り向いて笑顔を見せる。
美里には頑張ってほしい。可愛いのにずっと彼氏がいないんだから…
そろそろ幸せになってもいーんじゃないかと思ってる。
美里も…
そして私も。
私は無理…なのかな。



