眉間に皺を寄せた、桐島くんが立っていて。
私の右腕を強く握っている。
い、痛いんですけど。
隣にいる速水くんも驚いている。
「桐島くん…どうしたの?」
「…どーしたのじゃないし。こっちが聞きたい。ちょっと来て」
無理やり私を立たせようとする。
「ちょ、ちょっと待ってよ、今仕事中でしょ!?」
「待てない。いーから来てよ」
その時、速水くんが桐島くんの腕を掴んで、私から引き離してくれた。
「何やってるんですか!?佐野さんが何かしたんですか?仕事の事ならここでも…」
「オマエは関係ねーんだよっ」
桐島くんの声がオフィスに響いた。
周りの人たちの視線が一斉に集まる。



