年下はキライですか?【完】



ため息をつきながら席に座った途端、今度は個室の戸が開いた。


「あれ!お前来たのか!?」


七三の声に顔を上げると。




そこには超絶美男子がいた。




私のテンションは一気に急上昇。



な、なんだこの美男子…
芸能人さまか⁉︎




そして女子たち全員その子をガン見。



「まじかっ、来れねーとか言っててこのタイミングで来るのかよ!」


どのタイミングなのかは知らんが、どうやら来れない予定だったメンズらしい。


「予定より早く終わったんだよ」


超絶美男子は七三の隣に座った。


男子たちが奥へ詰めると、自然に私と向かい合せになった。


さっきついたため息を全部吸い込む。
韓ドラの俳優どころではない。それを越えるくらいの美男子だ。


その美男子の名前は杉浦光喜(すぎうらこうき)という名前だそうで、シャレたジャケットを脱いでハンガーにかけた。



そんな何でもないしぐさも、イケメンだと全部かっこよく見えてしまう。