梨花ちゃんは一体何を考えてんだ…?
おそろいのストラップなんぞ、買った覚えがない。
オフィスに戻ると、まだ速水が佐野さんにくっついていた。
治まったはずの苛立ちがまた再燃する。
俺の足は自然と二人の元へと向かっていた。
「佐野さぁーん、ちゃんと教えられるんですかぁ?」
俺の声に、二人が後ろを振り返る。
「桐島くん!」
「佐野さんの教え方じゃ、速水君わかんないんじゃない?」
「ちょっと、失礼な事言わないでくれる!?」
「だって俺に教えたときも、全然意味わかんなかったし。逆に俺に教えられてましたよね?」
そう言ったら、佐野さんはむくれた顔をした。
「そんな事ないですよ」
その時、横から速水が口を出してきやがった。



