「嫌いにならないで!!!!!」
ばっと起き上がりはぁはぁと肩で息をする
「ゆ、夢?」
白いベッド
白い天井
ここは…保健室だ
私…教室を飛び出して…それから
どうしたんだっけ…
「あら、有村さん、目が覚めた?」
カーテンが開くのと同時に保健室の先生が優しく微笑んでくる
「あっ…
はい…あの、私どうしてここに?」
「覚えてないのね。
廊下で倒れたのよ、有村さん。」
え?
倒れた…?
「教室の近くの廊下だったみたいで、
クラスメートの男の子が運んできてくれたわ」
「それって…」
「確か…広瀬 京くんだったかな?」
広瀬くん…が?
「とても焦った様子で来たから
本当ビックリしちゃったわよ」
そう言ってクスクスと笑う先生

