水色な彼ピンクな私。



どうしよう…どうしよう!!


さっきから頭の中には二宮君に言われた言葉がぐるぐると回ってるよ!


私は広瀬くんが好きなのに…



二宮君が嫌いって訳じゃないよ?


だけど恋愛感情なんて…



こんなぐちゃぐちゃな気持ちのまま広瀬君と一緒に帰る資格なんて…




そんなことを考えていると下足場についた





「……遅い」



靴箱に寄りかかって立っている広瀬くん



ああ…


やっぱり、好きだなぁ…





「ごめん…ね?

ちょっと長引いちゃって…」



顔…あわせられないなぁ


二宮君が誰を好きでも関係ないのに

今広瀬君と一緒にいるだけで

きゅんと胸が高鳴るのに



こんな変な気持ちになるのは

今の私の立場の逆が、
広瀬くに起こったら…



そう考えちゃうからかな…?


二宮君に言われた様なことを広瀬くんが言われたら…?



もしその人に奪われてしまったら…?



二宮君のせいで余計な不安が胸を埋め尽くす


「有村さん…?」




「ご、ごめんっ考え事してて…っ

帰ろ帰ろ!」



無理に笑顔を見せて下足場を出る




今の…わざとらしかったかな?


笑顔絶対ひきつってた…






ギュッ