水色な彼ピンクな私。



…………?


…な、なにが?



「俺、有村が好きだよ」


え…



「また、か、からかってるんでしょ?
やめてよ!」


なんで急にそんな…



「からかってないよ、本気だし。
有村のこと可愛いって思うよ」




そ、そんな笑顔で…



「ごっごめん、私広瀬くんと…」


「分かってるっていってるじゃん」


…?


「有村が広瀬のこと好きなのも

付き合ってるのも

知ってる…

けど、それでも諦められないんだ」


「二宮くん…」


「広瀬だけ見ないでよ…

俺のことも少しは考えてくれないかな?

広瀬だけが男じゃないんだし、
俺にもチャンスちょーだい?」



「ど、どういうこと?」



「広瀬のことなんて忘れるくらい俺を好きにしてみせるってこと」



へ?



「じゃーこれ、先生に出してくるから、帰っていーよ!

また明日なっ」



そういって二宮くんは教室を出ていってしまった