<広瀬サイド>




朝、有村さんに早く会いたくて早めに学校にきた


教室のドアをあけると


俺の席に座って寝息を立てる小さな可愛い女の子


寝顔なんて…
天使だよ?女神だよ?




「それさぁ、もし一番にきたやつが俺じゃなかったらどうするつもりなの?」



ぼそりと呟いてみる



はんのうなし…




しかたないなぁ…


俺は有村さんの席の前にかがんでみる



あ、やべ


可愛い


さらさら透き通るような髪も


寝息と共に上下する体も


長いまつげも


うん、これは誰にも見せたくねぇな


てか見せねぇよ?





「有村さん…有村さん起きて…」



何度か名前を呼ぶとやっと起きてくれた



本当俺をふりまわしすぎだよ

だからさ、


ちょっといじわる言ってみたり


甘い言葉をかけてみたり


俺も振り回していいでしょ?

これは


彼氏だけのとっけんだからさ