「…さん…有村さん」
ん…だれ?
私の目の前にはさらさらの黒髪
あと、私の髪をなでる広瀬くんの…
「ひっひろせくん!!!!」
私は机から飛びのいた
「ごっごめ!!
ちょっと好奇心で広瀬くんの席座ったら…
いつのまにか寝ちゃってたみたい…
ごめんね!」
私を見つめる広瀬くん
まだ教室には誰もきてなくて
二人きり…
な、なにこの雰囲気…
一日ぶりの広瀬くんかっこよすぎて
直視できないよ!!!
「有村さんさぁ…わざとやってるの?」
「へっ!?」
な、何を!?
「本当バカだなぁ…」
うっ久しぶりに毒舌広瀬くん…
それでもかっこよく見えちゃうあたしって…
なんて考えてると広瀬くんの手のひらが私にむかってきて
わたしの頬に重なった
「ねぇ、有村さん…
他の男にそんな顔したら…
許さないからね?」
そんな顔ってー…
どんな?
私今どんな顔!?
ぶす!!?ぶすなの?!
「鈍感」
「なっ広瀬くん今日はやけに毒舌です…ね」
「昨日会えてないんだよ?
有村さんが足りなくてイライラしてんの」
!!!!!????
キュン死させるきか!!!
今の台詞は最高によかったです!!
録音しときたかった!!
「わ、私も広瀬くんがた、足りなっ…」
ぐいっ
私は一瞬で広瀬くんの腕のなかに収まった
「ひ、広瀬くん?」
今せっかく勇気をだして恥ずかしい事を言おうとしてたのに…

