《広瀬くん》




ケータイの電話帳を開いてはや30分


有村 春、

最大のピンチです!



じつは今日、
広瀬くんが風邪で学校を休んでたから、
電話して大丈夫か聞きたい!!


でもうざがられたりしたらなぁ

広瀬くん、うっとおしいのは嫌いだよね


なんて考えてると、なんっっっにもできない!



「はぁ…どうしよ」



ケータイを握りしめたままベットにダイブ



さぁ、有村!
彼氏を心配するのが彼女だ!

電話しよう!!!




なんて自分を勇気づけてると



チャラリリーン♪
チャラリリーン♪



はっ!!


ここここれは…



ひ、広瀬くんから電話だ!!

でなきゃっ

「もももしもしっ有村ですっ」





『分かってるけど』






1日ぶりの広瀬くんの声にばかにされてることも忘れてにやけてしまう有村です☆



「広瀬くん!

今日大丈夫だった?
風邪ひいたんでしょ?」


『うん、そんなひどくないよ。

でもちょっと体がダルいかな

有村さんに会えたら治るけど』



「えぇっ!?」



いつもより甘い広瀬くんに赤面…



『冗談だよ、

移しちゃダメだしね』



「そ、そっか!

あはは!」


ちょっと会いにいきたかった…
なんてワガママは言わない!!!



『有村さん…』




「ん?
なに?」



『好きだよ…』




えっ



えええっ////



広瀬くんどうしちゃったの


今日はいつになくデレてないですか??


「うっうん!!
私も大好き!!」




『……うん、じゃあね』



ぷつ








なんだか最後そっけなくなかった?

大好きとか言われて引いちゃった…?
どどどうしよう…