<広瀬サイド>





入学してから一週間


中学につづいて高校もかわらず

おもしろくない



そんなある日、

つまらない俺の高校生活

に小さなつぼみがついた






「わ、私は有村 春ですっ、

とと得意なことは早口言葉っ、

苦手なことは早起きです!

よっよろしくお願いします!」



クラスの自己紹介で

早口言葉が得意なくせに

かみかみで喋った小さな女の子




有村 春のことは前から知っていた


ものすごい美人で可愛くて

どんな男子も話しかけられないような

そんなやつだって


実際ちっこくてふわふわしてて

噂より可愛い



俺はいつのまにか有村さんを目でおうようになった




そんなある日

有村さんの席に座ってみた

我ながらキモいと思ったけど

なんかその日はひどく有村さんに

話しかけたくて



有村さんは俺をみてパニクってた


あー困らせちゃった


そしたら袖をつついてきて

なにこいつ

可愛いすぎるだろ

って思った





俺にむかって敬語で喋る彼女が

瞳に俺をうつす彼女が

かわいくてたまらなくて

俺のものにしたいと本気で思った