水色な彼ピンクな私。



いつもクールな広瀬君。

私の好きな人。



「…なんで



そんな泣きそうな声してんの?」





「だって…


だってっ!!」



私は涙をこらえることができなかった



「…なんで


泣いてるの?

どうして顔見てくんないの?」


広瀬君はそう質問しながら

私の方へ近づいて来た


座ってる私の上に重なるように

壁に腕をついて私を見下ろしてる




「…っふぇっ…


好きな人くらい私だって…ぅっいるよ!!」


広瀬君は表情をかえない


広瀬君は知らないんだ

私があなたを好きなこと