そういい田中を気絶させるとあたしのところへきた。
「お前はばかか!!あれだけ気を付けろって言っただろうが!」
すごく怒ってあたしにいった。
な、んで怒るの?怖かったんだよ?
もう腰が抜けて立てないし、手も震えてるし...
でも汗だくになってる翔太を見て、あぁ、心配してくれてるんだな、と思ったら涙が出てきた。
と、とりあえず謝らないと...
「ご、ごめ、なさ...っ!」
言い終わる前にあたしは腕を引っ張られ翔太の胸へ。
「っはぁ、心配した。お前見つけたとき心臓止まるかと思ったし。」
「う、ん、ごめ、ん。ありがとう、しょうたぁ...」
ぎゅっとしがみつくと同じように返してくれる翔太。
田中とは全然違う安心感。
いつのまにか手の震えは止まっていた。
