「おい」
ものすごく低い声で誰かが言った。
うっすら目を開けるとそこには翔太がいた。
「お前、なにしてんの...?」
低い声でそういうと田中を殴り飛ばした。
「こんなことしといて、覚悟はできてんだろうな...?」
そういいもう一度殴ろうとすると、
「お、お前が!綺羅ちゃんの近くにいるから悪いんだ!お前がいなければ綺羅ちゃんは僕のなのに...!!」
なんで、翔太と会ってるって知ってるの...?
もしかして、あたしたちのことずっと追ってたの...?
そう思うと吐き気がした。
「あぁ?んなこと知らねぇよ。俺が居なくても綺羅はお前のになんかなってねぇ。調子のんな、くそが。」
