「だ、大丈夫...?」
見ず知らずの人に心配されてるし。
「は、はい。大丈夫...って、」
何であたし普通にしゃべってんの!!!!
「あの、僕綺羅ちゃんにお話が...!!」
「あたしはないです。さようなら」
そういって行こうとすると、
ぐいっ
なんとそいつはあたしの腕を掴んで狭い路地に入っていく。
「ち、ちょ、ちょっと!!離して!!あんた誰なのよ!」
あたしの言葉を無視してどんどん進んでいくそいつ。
やがて、あたしは塀に押し付けられていた。
あたしの顔を見てにやにやすると、
「綺羅ちゃん、久しぶり。僕、田中圭人だよ。」
とほざいた。
