つ、ついた...!
「ねぇ、何階なの?」
「最上階。てか前にも来ただろ。」
しれっと答える奴。
「さ、最上階!?すごいじゃん!VIPじゃん!...来たけどさ。」
「別にVIPじゃないし。もーいーから早く来いよ。来たことあんのに何でそんな白々しいんだよ。」
そういってずかずか入っていく翔太くん。
「翔太くんのご両親はいないの?」
エレベーターに乗ってるとき、ふと聞いてみた。
「...一人暮らしだ。」
「そ、そうなんだ!怖くない?大丈夫?」
「何で怖いんだよ。お前じゃねぇんだから。」
「ちょっと!あたしが怖いみたいに言わないでよ!」
怖くないもんねー!!
「ふっ、どーだか。」
ご両親の話をしたとき、少しだけ悲しい顔をしたのは気のせいかな...?
