理系女子的クリスマスには、文系男子が欠かせない

「文君?」

カチャ、とドアが開き、理恵ちゃんが戻ってくる。

僕が手にしている物を見ると少し微笑んで。

「文君には言ってませんでしたね。私と文君が付き合い始めた日の夢に美優さんが出てきたんです。

『文をよろしく』

って」

「みゆが、そんな事を」

目頭が熱くなる。

「きっと美優さんは、私達の事を見守ってくれてます」

雪が降り始めた外を見ながら彼女は言う。

僕の心を読んだような言葉。

理恵ちゃんと付き合って幸せな時、ずっと思ってた。

みゆは僕を恨んでるんじゃないかって。

そうか。

そんな事なかったんだ。