大杉という店の店員は
私を一番奥に案内した。
「じゃあ、金髪と言ってもこれだけの
種類があるのだけれど、どれに致します?」
はああぁぁぁあ?
金髪っておい!黒髪卒業ってことかッ!?
金髪にする気なんて全くないし~。
「さぁ、選んで。」
大杉という店員はニコッと笑ってそう言った。
「えっと~、じゃあこれで・・・。」
「はい、かしこまり~。」
大杉に急かされて私は明るめのカラーを選んだ。

ふあ~。
何か眠くなってきた・・・。
私は、どうなるかも知らずに寝てしまった。

「・・・~い。お~い。美雨さん!」
「は、はいぃ~!」
「できましたよ。」
うわあ!!??何コレ・・・すごッ。
ッてか何で髪伸びてんの??
は?何が起きたの?
「どう?エクステも付けてみたんだけど美雨ちゃん
よく似合ってるよ♪」
「あ、ありがとうございます。」
私は、髪色チェンジが終わったところでルミのところへ
急いで向かった。
「ねぇ~ねぇ~。ルミ!これ、どういうこと?」
ルミはのん気にギャル雑誌を読んでいる。
「あ?!美雨似合うぢゃ~ん!しかも、ウチと髪色
似てるぢゃん?」
「ぢゃなくて、何で?」
「だって、今日からは、あんたもサークルの一員なんだから
ギャルデビューしないとね。」