「この頃仕事
忙しいから・・・
ごめんね、ルミ。」
「う、うん。
いいよ~!」
ルミは自分の気持ち
素直に言えないんだ。
そりゃあ、言えない
のも分かるけど・・・
ルミが可哀想じゃん・・・
「じゃあな、ルミ。」
「ばい、ば・・・い。」
ユウタは、さっきの女
の方にと歩いていった。
「もう、も・・・だめかも
しんない。」
「え?」
「ユウタとは続かないかも
しんない・・・。グスン、グスッ」
ルミの泣き声が虚しく私の
耳に入る。
「そ、そんなことないって!」
その時・・・ルミは見てしまった。
あの、光景を・・・
「・・・!?」
さっきの女とユウタが熱いキス
を交わしていた。
ルミにでも、見せ付けるように。
「無理・・・ちょっと・・・行ってくる。」
ルミは勢いよく席を立ち、
ユウタの方へと向かっていった。