君の一言で。


「まーくん!写真とらなきゃ!」
「あ?いいよ、そんなん、面倒」
「いいじゃん、ほら撮るよ!」

この写真大好き女が俺の幼馴染の田口美雨。俺より背も高くてしっかり者で、お姉ちゃん的存在。だけど勉強だけはできなくて実校に入学した。

「ほれ、まーくんクラス発表されてるよ。どんな子達かなー。」
実校には元中のやつもそこそこいる。
仲良かったやつもいるっちゃいる。
だけどクラス発表を見て俺は唖然とした。
「た、たいが…?おい、みう。これってたいがじゃねぇか?」
「うん、そーだね。」
たいが、丸井大河も元中の1人。
そんで美雨の惚れた男。
美雨は俺以外の男に一切興味を持たなかった。けど、突然美雨は
「まーくん、みう丸井くん好きだわ。」

俺にそう辛い現実を突きつけてきた。
俺は昔から美雨が好きだ。一緒にいるのが当たり前だった美雨が他の男に興味を持った時、俺は初めて自分の気持ちに気がついた。

たいがとは元々そこまで仲が良かったわけではなかったからどんなやつかもあまり知らなかった。そんな男に惚れた美雨がわからなかった。

中学を卒業してやっと美雨にアタック出来ると思った矢先。大河がまさか美雨と同じクラスになるだなんて。