こんな状態で言えるわけがない。

「や、やっぱり何でもない」

「は?意味わかんねー」

それを言うと池間くんは前の席の男子と話していた。

自分が一番分かんないや。
口が勝手に動いてしまう。
これが言い訳なこともわかってる。

でも、まだ好きなことを認めたくない自分もいた。