そう言いながら、タオルを翔に渡した。 嬉しそうに翔が、 「次、試合なんじゃない? 応援しとくからがんばれ!」 と、私の頭をぽんぽんと撫でた。 前も思っていたけど、翔の手好きだな。 何だろ? あったかいっていうか、撫でられると心地よいんだよね。 もちろん、そんなことを言えず、 「ありがとう、頑張ってくる!」 私は、試合の場所まで向かった。