「これから先もずっと、オレが藍花の幸せを守るから」

「うん。……なぎくんの変わりはいないよ――これから先は、私がなぎくんを幸せにしたいな」

「……今、十分オレは幸せだよ」

「なぎくん?」

「……いや、桜が綺麗だなって」



なぎくんが空を見上げ、私もつられて空を見る。



蒼く透き通った空に舞い上がる花びら。



まるで、蒼が祝福してるようだった。